血液脳関門(けつえきのうかんもん)とは

血液脳関門とは

血液脳関門(けつえきのうかんもん)とは

私たちの体の、とくに大事な臓器である「脳」には、外からの「異物」をむやみに中に取り込まないための、いわば「関所」(せきしょ)に当たるものがある。そうした、関所によって、私たちの脳は「毒性の物質」からも、日々守られていることになるのだ。

ある異物が、脳の関所の「門」を通過できるか否かは、その物質の大きさ(すなわち、分子レベルの大きさ)によっている。このように、脳の関所のメカニズムは、しごく物理的なもの、ということがわかる。

血液は、いろいろなものを運びながら、全身を廻っている。その中には、外から入ってくる薬物や毒物、あるいは体内で生じた毒素などが含まれていることもある。血液が脳の中に入る前には、「血液脳関門」(けつえきのうかんもん)という関所があって、そこから先は、分子レベルが小さなものしか通過できないのである。

だから、この「血液脳関門」を通過できるサイズの物質のみが、脳の中に入ることが可能となる。ゆえに、脳に何らかの作用を起こす化学物質、たとえば薬効を期待する薬物は、このサイズでなければならない、ということがわかるだろう。

反対に、脳にとって致命的な化学物質が、もしもこのサイズであれば、「血液脳関門」を通過してしまい、その結果、脳は異常を呈することになる。 ちなみに、アンモニアなども分子サイズが小さく、ここを通過してしまうので、もしもアンモニアが血中に入ると、脳にとっては、まさに一大事! 命を落とす危険性も高いのだ。

「血液脳関門」とは構造が違うが、腸の壁にも、やはり「物質が通過できる適当なサイズの無数の穴」があって、ここからいろいろな物質が体内へと吸収されている。そう、腸の中というのは、解剖学的にはまだ「体の外」と位置付けられているのだ。だから、食物を飲み込んで、それが胃や腸の中にあっても、その食物はまだ「体内」にあるということにはならない。

その食物が胃で消化・分解され、腸の壁から吸収されることで、はじめて「体の中」(体内)に至った、と表現できるのである。

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